埼玉土建主婦の会主催の講演会で講師
「映画と歌で考える 女性と多様性と憲法」
埼玉土建主婦の会様のお招きで、オンライン講演に登壇しました。「法の下の平等」、「自己決定権」、「幸福追求権」・・・。これらの権利の保障が性別や性的指向によって無視されたり不平等な状態になったりしていないか。個人の個性、文化や生活の多様性として見るべき事柄が、女性の場合だけ「異常」「病気」とされたり、LGBTQといった個性をいまだに病気と見たり、男性だけ「弱さ」が許されず「いじめ」の理由にされたり…。こうしたことを総合して「偏見」といいます。多様性と人権を基本とする社会は、この偏見を克服するという課題を常に抱えています。こうした今日的な問題への気づきを促してくれる映画を題材に、女性と憲法について共に考えるお話をしました。
「女性と憲法」に一言足して、「女性と多様性と憲法」としたのは、こんなことを考えていたからです。
「女性」というマイノリティ性も、多様性の中の一つ。という「広い地図の中の位置づけ」を読むことと、「女性」というカテゴリーの中でも個性は千差万別、多様なものなので、「女性の権利状況の向上」を目指すときに、「女性」の中で同調圧力が強くなりすぎてはいけない、「女性
の中の多様性を認めることが必要で、憲法13条や24条はそのためにある、ということをお話しました。
質疑応答ではやはり、選択的夫婦別姓制度がないことへの質問で議論が盛り上がりました。
2022-02-18 by
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