法学セミナー8月号に書評掲載

2021 0708 法セミ 書影

法学セミナー2021年8月号に書評を掲載していただきました。
対象とした図書は、山田創平編著『未来のアートと倫理のために』(左右社、2021年)です。

書評本文より一部抜粋
「未来のために向き合う現在、他者」

この図書は、アートと倫理を多数の視角から論じ、語った本である。狭義の「法学」と芸術との関係を扱ったものとしては、法学セミナー2020年7月号の特集『芸術と表現の自由』があるが、それに比べて本書は、より広く倫理との関係を扱っており、応用倫理の一分野として「芸術倫理」と言うべき分野が形成されつつあることを感じさせる。・・・本書は、何らかの実定道徳を問答無用に立ててアートを囲い込む方向ではなく、倫理について、アートを通じて問答する姿勢が随所で示されている。基礎法学を面白いと思う人には、この本は相当に面白いと思う。

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