2022年6月1日(水)20:00~ 「アートとエコロジーの新たな関係、新たな地平――「ポスト人新世の芸術」を読む
シノドス・トークラウンジで司会を務めました。ゲストは金沢美術工芸大学講師で文化研究・現代美術が専門の山本浩貴氏です。
「アートとエコロジーの新たな関係、新たな地平――「ポスト人新世の芸術」を読む
(告知文から抜粋)
今回は、文化研究・美術史を専門とする山本浩貴氏をゲストに迎え、近刊著書『ポスト人新世の芸術』(美術出版社、2022年、近日発売)を取り上げます。
もともとは地質学の専門用語である「人新世」という言葉は、人間活動が地球環境に無視できない影響を与えるようになった時代を指しています。この言葉が表している世界の見方が、アートの世界でも受容されてきているといいます。気候変動や環境破壊を含む「エコロジー」の諸問題は、全人類に関わること、すべての人が当事者となることです。山本さんはここで、アートの持つ「世界を再魔術化させる力」の新しい可能性を見ています。
「それは自然を私たちにとって再び未知なる存在に変貌させるということだ。」と山本さんは言います。たしかに、私たちは、未知のもの、解明されていないものを前にしたとき、真摯にそれと向き合い、それを知りたいと思う心を持つことができますが、わかった気になってしまっている事柄に対しては、その心を忘れてしまいがちです。
アート活動をしている人も、そうでない人も、山本さんのお話に、ぜひ、巻き込まれてほしいと思います。
2022-06-01 by
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