北海道新聞にインタビュー掲載

2021 0721 北海道新聞 公開部分トリミング

北海道新聞 水曜討論のコーナーに、インタビューを掲載していただきました。

■嫌悪感で相手を退けない 武蔵野美術大教授・志田陽子さん

「表現の自由を守る」ことはスポーツに例えるとわかりやすいかもしれません。相撲の取組のように相手を土俵から追い出すのではなく、テニスのように互いにコート上でたたかう。コートが「表現空間」であり、表現の自由を守るというのはそうした場を守ること。コートが守られてこそ表現活動が成立し、相手の批判も可能になります。

「表現の不自由展」への抗議活動は、相手をコートから排除しようとする行為であり、「批判の自由」とは違います。作品を誰も見られない状況に追い込むのはアンフェアで、コートを荒らして競技そのものを成立させなくするような行為です。

(中略)

民主主義社会では市民がばらばらの考えや主張を持つのは当然で、それらを持ち寄って集約し、政策につなげます。多様な考えがあるからこそ、その中から選ぶこともできる。国や行政が「偏っている」と判断したものを排除すれば最後に残るのは忖度(そんたく)。議論や異論のない社会です。それは、私たちが何か理不尽や不条理なことに遭っても、警鐘やSOSの声すらあげられなくなる、ということです。

表現の自由 どう守る|北海道新聞

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