高校演劇非公開について、県民福井と中日新聞にコメント掲載
取材を受け、提供したコメントが、この2紙に掲載されました。
- 「高校演劇作品 公開せず 県高文連「せりふに差別用語」(県民福井 11月17日)
- 「高校演劇 なぜ非公開に? せりふに差別後 福井農林高の作品」(中日新聞11月18日)
生きた議論を
差別的な表現について法律家が文脈を見ずに「許されない」と助言することは通常考えにくく、学校側の誤解があったのではないか。学校の管理権は広く認められる傾向にあるが、(生徒の危険を理由に非公開とした決定は)善意ながら上から目線で事なかれ主義を押しつけた可能性がある。特に脚本を生徒の目に触れないようにするなど、後からの検証を不可能とする形で言論を封殺することは最もやってはいけない。せりふの意図を説明した上で公開するなど、表現を成立させる方向へ進んでほしい。学校側がこれを機に表現の自由を考える場をつくるのであれば、生きた議論ができるはずだ。
2021-11-18 by
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