富山県司法書士会魚津支部研修会で講師
「憲法改正の理路と脱輪 コロナ改憲、主権者スルー改憲を考える」
富山県司法書士会魚津支部様のお招きで、憲法について学習する研修会の講師を務めました。
憲法改正について、まずは憲法96条のルールの理路(どういう内容のルールで、なぜそれが必要か)を確認し、ここ数年の憲法改正をめぐる議論のうち、憲法改正をせずとも政府がやる気になれば憲法に根拠はある事柄を確認しました。「公共の福祉」について本気で議論し、憲法の思考方法をしっかり共有していけば、コロナ政策は現行憲法上で相当のことまでできる、というお話と、今むしろ問題なのは、議論がそうした理路から脱線していたり、改正手続きなしに解釈によって実質的な憲法改変(憲法の死文化)が起きようとしている、ということなので、まずそこを整理して直視し、今求められている熟議のありかたについて考える、というお話をしました。
2022-02-19 by
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