「芸術・学術表現の支えるルール」と題して、研修講座の講師

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東京都立大学システムデザイン学部で、「芸術・学術表現の支えるルール」と題して、研修講座の講師を務めました。

東京都立大学システムデザイン学部では、毎年前期に「芸術と社会倫理」という授業を行っています。芸術やデザインに関心のある学生がSNSなどで表現活動をするにあたって注意すべき法律ルール、社会倫理について、研修的な内容の必修授業です。

これに合わせて、毎年4月に、授業を受講できない編入生・大学院生向けに、授業15回分を1回に詰め込んだダイジェスト版の研修講座を行っています。今年は同大学の客員教授の資格をいただいての講座となりました。

配布レジュメ冒頭より

近年、芸術表現と法にかかわって多くの社会問題が起きてきました。

インターネットの発展や、社会のグローバル化・多文化化に伴い、表現活動を取り囲む環境も急激に変化してきました。そのため、共存社会に生きる表現者として、これに対応したさまざまな法ルールや社会倫理について知っておく必要が増しています。その中には、表現者がしっかり覚悟してタブーに挑戦したり問題意識を伝えたりする局面もありますが、表現者が少し法律(コンプライアンス)の知識を持っておけば無用のトラブルを避けることができたという局面もあります。本講座では、前者の表現の自由を確保するためにこそ、後者のコンプライアンスを共有しておきたい、という観点から、芸術家・研究者・教育者にとって必要な法律や学術倫理の基礎知識についてお話しします。

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