…決定手続きの不透明性の問題は、払しょくされていない。文化庁の補助金不交付決定が、実質的には誰によって言い出されたのか、議事録もない。 中略) 文化庁は、訴訟が回避されたこととは別に、ことの経緯をもっと踏み込んで開示すべきであ る。「記録が開示されない」ことで紛糾しているさまざまな他の問題と同根である可能性がある からである。…
※コロナの中、刊行までこぎ着けてくださったスタッフの方々のご尽力に心から感謝いたします。
…決定手続きの不透明性の問題は、払しょくされていない。文化庁の補助金不交付決定が、実質的には誰によって言い出されたのか、議事録もない。 中略) 文化庁は、訴訟が回避されたこととは別に、ことの経緯をもっと踏み込んで開示すべきであ る。「記録が開示されない」ことで紛糾しているさまざまな他の問題と同根である可能性がある からである。…
※コロナの中、刊行までこぎ着けてくださったスタッフの方々のご尽力に心から感謝いたします。
「司法をめぐる動き解釈すれども判断せず――憲法53条訴訟・那覇地裁判決が投げかけたもの」
今年6月10日出された憲法53条訴訟・那覇地裁判決に関する評論が、法律専門誌『法と民主主義』2020年7月号に、掲載されました。
2020年7月から、東京新聞「新聞を読んで」の執筆担当者になりました。2021年6月までの1年間、4週に一度ずつ、書 いていきます 。
1本目は、憲法53条について書かせていただきました
指一本でインターネット上に放った言葉は、ときに人を死に追いやる「凶器」にもなり得る。生活に深く入り込んだSNSという巨大な力と、私たちはどう共存していったらいいのか。…
「(耕論)SNS が牙をむく時 松谷創一朗さん、荻上チキさん、志田陽子さん」2020年 7 月1日掲載(有料記事)
匿名の刃~SNS暴力考 SNS中傷規制「政治に批判的な言論、封じる懸念」 憲法学・志田陽子教授 2020年6月11日
恋愛リアリティー番組に出演していた女子プロレス選手の急死をきっかけに、SNSの誹謗(ひぼう)中傷対策を巡る議論が活発化している。自民党はプロジェクトチーム(座長・三原じゅん子参院議員)を設立し法規制を含む検討を始めた。「表現の自由」に詳しい武蔵野美術大・志田陽子教授(憲法)は「政治の動きが速いのが気になる。誹謗中傷の規制が前のめりになって、政治に批判的な言論まで封じられるような事態にならないよう注視しなければならない」と警鐘を鳴らしている。【聞き手・塩田彩/統合デジタル取材センター】
「誹謗中傷」と「批判」の違いとは何か? 美術批評の視点から 2020年6月6日
SNSにおける誹謗中傷をめぐり、政府も悪質な投稿者の電話番号を開示できるようにする方向を示すなど、議論が高まりを見せている。
そこでここでは、美術批評を軸に、「誹謗中傷」と「批判」の違いを武蔵野美術大学教授で憲法研究者の志田陽子が論じる。…
いまもっている権利を使うということ——伊藤詩織さんの提訴、木村花さんの誹謗中傷から考えるこれからの「言論」 2020年6月20日掲載
ジャーナリストの伊藤詩織氏(以下、伊藤氏)が、SNS上での発信者複数名に対して、名誉毀損の訴訟を起こした。漫画家のはすみとしこ氏(以下、はすみ氏)の文字付のイラスト画が、伊藤氏の職業活動や社会活動を貶める内容のものであること、また、数名が名誉毀損となる内容のリツイートを繰り返していたことが、その内容である。…
SNS上の放任できない悪質言論と、放任できない議員立法――総務省の見解を聞いて 2020年6月6日掲載
SNS上の誹謗中傷が人の精神を追い詰める、という問題が、人気有名人の自殺という出来事をきっかけに社会全体の関心事となっている。これに法がどう対処すべきかについて、さまざまな視点からの議論が出されているが、その一つの答えとして、総務省の法改正の方向性が示された。…