東京新聞にコメント掲載
芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の負担金支払いをめぐる訴訟の一審・名古屋地裁判決をどう見るかについて、共同通信社の取材に答えてコメントを提供しました。東京新聞に掲載されました。
志田コメント部分のみ抜粋
行政の萎縮を和らげる判決
公共施設で政治性を含む作品の展示を認めても、行政の中立性が損なわれないことが明確にされた。苦情を受ける恐れのある展示を控えようとする行政の萎縮を和らげる意義があり、文化振興の担当者が開催を判断する際の参考になる。
判決はいったん決めた補助金は交付することを原則とし、変更する際に認められる事情を絞り込んだ。お金が確実に支払われるかどうかは作家が安心して作品づくりをする上で重要で、妥当な判決だ。「表現の不自由展・その後」で批判を集めた作品ごとに丁寧に検討して結論を導き出し、誠実な判決と言える。
2022-05-26 by
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